A pubisher, igniting your life with fulfilled sources of information.

編集長インタビュー
『私のカントリー』編集長 高木 正裕
読者と同じ目線で、インテリア実例を紹介。きれいな写真と、わかりやすいタイトル――『私のカントリー』らしさを大切に編集しています。
ナチュラルで気持ちのいい暮らしを提案

1991年9月に『美しい部屋』の別冊として創刊されました。アメリカやヨーロッパのカントリースタイルのインテリアや暮らしが注目されはじめた頃で、日本でもナチュラルで気持ちのいい暮らしを実現するための方法やアイデアを紹介したい、そんな思いで『私のカントリー』は生まれたのです。当時、大部数を誇っていた『美しい部屋』の編集手法を参考に、読者と同じ目線で考えていきたくて、たくさんの読者に登場していただきました。とてもタイムリーな企画だったのでしょう、十刷(10回も増刷したということです)を記録するすごい売れ行きでした。
読者の暮らしぶり・インテリアを紹介するという徹底した実例主義が受け入れられて、創刊2年目には季刊誌として定着、すぐにインテリア誌としてはナンバー1の部数を獲得しました。以来、カントリースタイルが日本に定着することに貢献してきたこの本も、2009年秋には創刊18周年を迎えました。
読者層は、30~40代を中心とするインテリアに興味のあるミセス。他誌との差別化は特に意識せず、カントリー初心者から上級者まで読者の参考になる素敵な実例を探し出して、きれいな写真を撮り、タイトルなど読者にわかりやすく伝えるという創刊時から不変の『私のカントリー』らしさを大切に作っています。
こうした歩みの中、『私のカントリー』の妹誌として、30歳前後のミセスをターゲットに年4冊のペースで「ナチュラルテイスト」の暮らしを提案する『Come home!』や、ベストセラームックが数多く派生してきたのも特長です。『簡単木工』シリーズ、『はじめてのガーデニング』シリーズ、私のカントリーが生んだカリスマミセス・毛塚千代さんのムックなど、私のカントリー読者のみならず、多くの人が手にとってくれています。
そして、いま私のカントリー編集部から生まれ、注目を集めているのが、2008年9月に季刊誌としてスタートしたファッション誌『ナチュリラ』。暮らしの中でリラックスした着こなしを紹介し、天然素材の服が好きな女性から大きな支持を得ています。
また、創刊10周年記念に、読者参加のイベントを作ろうと、2001年秋から山梨県の清里で開催している「私のカントリーフェスタin清里」は、年々盛り上がりをみせ、2日間で2万人以上が来場する“カントリー”の一大イベントとなりました。


編集長には、あらゆる場面でバランス感覚が求められる

読者に喜んでもらえ、楽しんでもらえる本・雑誌を、編集部員・スタッフのやりがい、コスト、締め切り、クオリティなど様々なバランスを取りながら作るための舵取り役。編集長によって様々なスタイルがあると思いますが、僕の場合は、スタッフみんなが100パーセントの力を発揮できるようにということを一番に考えています。スタッフはみんなとても優秀ですが、キャリアには違いがあり、得手不得手を考慮しつつ、上手に仕事を振り分けて、効率的に仕事をしてもらうことを考えています。そうした中、仕事を通してスタッフを育成するのも大切な仕事ですね。
そして、ひとつひとつの企画について編集部員とともに考え、サジェスチョンを与え、最終決定をくだす。当然、雑誌・本に対するすべての責任を負うのが編集長です。
また、編集者ならみんな同じですが、新しい企画(ムック・単行本・新雑誌)を常に考えていかなければならないのも編集長です。
編集長としてのやりがいという意味でいちばんワクワクするのは、本全体のページ構成(台割)を考えている時と、表紙、目次、新聞広告を考えている時ですね。いかに読者にアピールするか、という真剣勝負だからでしょうか。そして、読者からのお便りを読む時と、売行き調査の数字を見る時が、いちばんうれしかったり、残念だったり。やはり読者の感想と、結果としての数字が仕事への直接的な評価ですから。
それから、コスト管理も大切な仕事ですね。編集部の経費を年間予算内で運営し、売上計画をいかに達成するかということが、会社から要求されています。また、対クライアント、広告会社などとの折衝も編集部の顔として重要な役目です。
編集長には、編集部員を納得させるだけの知識、アイデア、編集スキルも大切ですが、最悪のケースを想定しながら、あらゆる場面でバランス感覚をもって、最善の結果を導くように判断していくことが最も重要だと考えています。


女性ばかりの編集部で、肩身が狭いことも…?

私のカントリー編集部は、部員8名のうち男性は僕含め2名のみ。ちなみに直属の上司(部長・前編集長)も女性です。ということで、別フロアの他部署の人間からは「女性ばかりで、たいへんそうですね。大丈夫ですか?」と、言われることが多々あります。しかし、人間関係も良好でみんなとても仲がいいですよ。席で打合せをしていても基本的にみんないつも笑顔だし、笑い声が起こることも多いので、まわりの部署の冷たい視線を感じることも…。そんなわけで、とても居心地のいい部署ですね。何より、全員が仕事に対して積極的に取り組んでいるということで素晴らしい編集部だと思います。
ひとつ弱点があるとしたら、30代の女性が多く、20代の編集部員が少ないということでしょうか。でも、みんな若く見えるし気持ちや発想も若いので、そんなふうに感じたことはないですけどね。


取材現場では、編集者は“潤滑油”的な存在

対人関係を上手に築ける人ならば、どんなタイプの人でもOKです。インテリアに対する専門知識は、配属になってから勉強すれば大丈夫です。インテリア誌だからといった特別な要求はありません。
強いてあげれば、人あたりがやわらかくて、誰からも好かれる人。ひとつの分野を深く追求してまわりが見えなくなるようなタイプはちょっと困りますね。バランス感覚に優れ、まわりに気配りできる人がいいですね。取材・撮影のときも取材相手の先方(ふつうの主婦である場合が多い)、カメラマン・ライターに対して上手に対応することが、編集者のもっとも大切な仕事ですから。取材現場では、編集者は潤滑油なのです。
どんな編集部にも共通することですが、「責任感」「好奇心」「向上心」「根気」「体力」「企画力」「文章力」を兼ね備えている人がいいですね。そんなパーフェクトな人なら、どんな仕事をしてもうまくいきますけどね。
採用情報 TOPへ