MESSAGE 先輩社員メッセージ 未来の後輩へ

編集の仕事は、自らの脳内を公開すること。

自分の「好き」を磨いておくことが大切です。

2013年入社(新卒採用)

「ar」編集部

篠田 冴

Shinoda Sae

なぜ出版社に? なぜ主婦と生活社に?

私にとって雑誌は、「憧れのあの人の言葉を聞きたい、読みたい」というミーハーなファン心を叶える唯一の架け橋。お金を払って雑誌を買って、大好きな有名人のことをじっくり読んで眺める、この幸福感は何にも代えがたいものです。
「雑誌を作る人になるぞ!」と決めていたミーハーな私にとっては、個性豊かな雑誌を擁するシュフセーはとても魅力的でしたし、「JUNON」や「週刊女性」、現在在籍している「ar」までも、どこかカッコつけすぎないミーハー心が見え隠れするところに惹かれ、入社を決めました。

これが私の仕事です。

「おフェロな雌ガール」でおなじみの「ar」編集部では、ファッション/メイク/ヘアを3本柱に、毎月さまざまなテーマを担当します。編集の仕事はいつでも企画立案からスタート。読者層と自分の年齢が近いので、「こういう女の子になりたいな~、どんな服着たらいいんだろ?」などと自分の興味や悩みを企画に投影できて楽しいです。
一方、企画が決まったあとは、撮影を組み立てるのがとても大変。多忙なスタッフのスケジュールをパズルのように調整したり、スタジオやロケバスを押さえたりと、ひとつの撮影を実現させるまで、地道に裏方仕事を進めます。

ウチの部署はこんな雰囲気です。

12名からなる編集部はオンナの園、部員は全員女性なんです。そのせいか締め切り前でも空気がピリつくことなく、かわいい写真にキャーキャー言ったり、イケメンに色めき立ったりと、四六時中ゆる~い女子会をしているような雰囲気です(笑)。
編集部員それぞれが「カワイイの軸」を持っていて、個性やこだわりも強いので、誌面の出来上がりを見れば担当した編集者が誰だかわかるほど。1冊の中にいろんな「カワイイ」がごった煮になりつつも、一貫した「arらしさ」があるというのが、「ar」のよさだと感じています。

今だから言える新人時代の失敗エピソード。

ファッション・ビューティ誌特有の概念や用語を理解するまでは、手も足も出なくて毎日泣きそうでした。服やコスメのブランド名を片っ端から覚えたり、「ロケハン」、「コウバンヒョウ」(=香盤表。撮影進行表のこと)、「コーデ組み」など…わかりそうでわからない言葉の意味を教わっては覚えて、のくり返し。知ったかぶりが一番恐ろしいということを前部署で学んだので、幸いにして大事故はまだありませんが、今でも知らない用語に出くわしたときは冷や汗モノです。

「この仕事をしていてよかった!」と思う瞬間は?

こういう人が「ar」を読んでくれているんだ…と、読者の姿が見えるとき。最近は毎月発売日付近に大きな書店に行って、「ar」の売れ行き(立ち読み!?)を見守るのにハマっています(笑)。「どんな服を着ている子かな?」「併読するのはどんな雑誌?」「どのページをじっくり読むんだろう?」などなどコッソリ観察していると、読者の方が「ar」に何を期待しているのかを読み取れる気がします。
昨年開催した20周年イベントでも、「○月号の表紙を真似して服を買いました!」「おフェロメイク、勉強してます」などと、多くの読者の方に言っていただけて本当に嬉しかったです。

仕事をするうえで大切にしていることは?

人を信じて仕事すること。モデルさんやカメラマン、スタイリストなど、周りのスタッフはみんな百戦錬磨のベテランさんや、長年の下積み時代を経て独立された方ばかり。そういう一流の方々と仕事するのですから、ある意味、いいものができるに「決まって」いるんです。
私の仕事は、スタッフさんを心から信頼して、頭に描いている女性像をできる限り伝えること! 編集が舵取りをしなければ撮影は進まないので、時には自分の未熟さを棚に上げてでも、自分の意見をハッキリ伝えることが必要だなと感じています(言うほど簡単ではありませんが…)。

主婦と生活社を目指している方たちへ。

編集者の仕事をひと言で表すと、自分の脳内を世間に大公開するようなもの。だから、自分の脳内に自信を持てると仕事がとても楽しいです。
それにはまず、「好きなものに自信を持つ」ことが大切かもしれません。「それのどんなところが好きか?」「逆に嫌いなのはどんなもの?」「それを好きな自分は好き?」…と、「好き」という気持ちを突き詰めてみると、それは個性になります。また、強い「好き」は自分のやりたいことを映し出す鏡でもあります。
新入社員の皆さんから、斬新な「好き」の風を吹かせてもらえるのを楽しみにしています!

【ある1日のタイムスケジュール】
10:30

出社してすぐ、月に1度の企画会議。編集部全員で企画を持ち寄り、プレゼンします。けっこう未来の号についての会議なので、まだコートを着込むような時期に真夏のことを考える…などもしばしば。

12:00

会議が終わったら、みんなでランチへ。編集部が勢ぞろいする数少ないタイミングなので、みんなで楽しく盛り上がります。

13:00

入稿作業。さきほど会議した号の2つ前の号を、印刷所へ入稿します。集中して原稿を書いたりも。

16:00

ファッションブランドの展示会へ。いつも衣装をお借りしているブランドさんの、次のシーズンの新作をチェックします。展示会で来季のトレンドを勉強したり、気になるアイテムをメモしたりと、たくさんのインプットを得ます。

17:30

スタイリストさんと打ち合わせ。今度は、さっきまで入稿していた号のひとつ後の号について、衣装のイメージや撮影段取りを一緒に詰めます。このように3号同時進行で回すので、いま自分が何月号を進めているのか、時々分からなくなります(笑)。

18:30

担当している「ar web」の連載記事の原稿作成、写真加工などをして仕上げます。

21:00

午前中に撮影した写真データがカメラマンから届き、さっそく掲載候補写真をセレクト。翌日に編集長にチェックしてもらえるよう、見やすく出力しておく。

20:00

退社。

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