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暮らしのおへそ Vol.36クラシノオヘソ36

暮らしにまつわる日々の習慣を「おへそ」と名づけ、様々な人の習慣を掘り下げた一冊。木村多江さん巻頭インタビューも。

(「はじめに」より)

「私はこうしたい」と思い込んでいるその奥に、
「できればそれはしたくない」という、相反する想いが潜んでいることがあります。
この本では、日々の習慣を「おへそ」と呼んでいます。
習慣は、毎日淡々と続けるもの。
「私のおへそ」と決めたことと、心の中の「こうしたい」の間に齟齬があったとき、
次第に疲れて苦しくなって、続けることができなくなります。
お米農家の山崎瑞弥さんは、故郷から呼び寄せたお母様と
「一緒に住まない」という選択をしました。
田んぼの仕事と子育てと、そんな忙しい日々のリズムは、母のリズムと違うから。
何ができて、何ができないか?。本当はどうしたいか?
自分の中に降りていき、本音に耳を澄ませたとき、選ぶ道が見えてきたそう。
「こうしたい」には、優劣や正解、不正解はありません。
たとえ、人から見れば「イマイチ」であっても、
自分にとって「よい」方をつかむ勇気を持ったとき、
内と外の「こうしたい」がぴたりと重なって、
その人が神様から与えられた「本当の力」を発揮できるのかも。
文筆家の山本ふみこさんは、「あさっての心配をしない」と教えてくれました。
まだ起きていないことを箇条書きにして、端から心配なんてしなくていいと。
今、ここにあるほんものの「こうしたい」とつながれば、
不安から解放されて、今日をしっかり味わう「おへそ」が育つのかもしれません。

編集ディレクター 一田憲子
  • 発売日:2023年08月30日
  • 定価:1,364円+税
  • 判型:A4変
  • ISBN:978-4-391-64434-0
  • ページ数:88
  • シリーズ名: