母が図書館司書なので、ベタですが小さい頃から活字が好きでした。「ネットがメインの時代になっても、文字情報が一番面白い」と思い、出版社を志望。週刊誌記者が第一志望でしたが、「長く働くとなれば異動もあるし、自分のやりたいことや得意なことも変わるかも」と考え、「主婦と生活社なら、どの部署でも頑張れそうだ!」と思い入社しました。
最初は不思議な名前の会社だなーと思いましたが、育休もガッツリ取らせてもらい、今も時短勤務をさせてもらい…「社名の通り生活に寄り添ってくれる!」と感動しています!
なぜ出版社? どうして主婦と生活社に?
これが私の仕事です
紙の本を電子書籍にして納品、電子書店で売ってもらい、さらに売上を取り込み、印税を計算して著者に支払います。こう書くと、なんだか事務的で冷たいイメージが湧くかもしれません。
でも、「無料の試し読みはどこまでだったら、先が気になるかな」「フェアでいくらになっていたら、つい買いたくなるだろう」と、画面の向こうの読者を想像しながら小さな工夫をこらしています。
アプリで漫画が読めるのなんて普通のこと、と僕も思っていましたが、裏には僕らのような担当者がいて、そして細かい作業が山のようにあるんです。
うちの部署はこんな雰囲気です
テレワークもできているし、出版社の中ではITっぽい…でもマインドは営業や管理部門に通ずるところがある気もします。一人ひとりの業務がメインですが、飛び交うメールで、先輩の仕事ぶりを見れますし、逆に僕の仕事ぶりも見られている…!という絶妙な距離感です笑
とはいえ、大きなデータの処理はチームで確認したり、上下関係なくお互い気づいたことは伝え合う、風通しの良い雰囲気があります。また、各編集部や、情報システム室、法務・経理など、社内各所と連携しているので、オフィスはわりとにぎやかです。
この仕事をしていて「よかった!」と思う瞬間は?
やっぱり自社の商品が売れると誇らしく、売り上げのデータを見て「あのタイトルがすごく動いている!」と部署一同で喜ぶことも多いです。
また、テレビCMなどを打っている電子書店アプリが取引相手なので、「新しい施策を試そう」という活気や、景気の良さを肌で感じられます。そして、続々出るラノベやコミックなどを、読者より早く読めるのも楽しみのひとつ。レシピや自己啓発書も、気づけば夢中で読んでいることもあります。
仕事をするうえで大切にしていること
落ち込んでいるときにタクシーの運転手さんに言われた、「働くことは長距離走」というマインドです。キャリアにおいて、立ち止まったことも、転んだことも数しれず…!なので、この言葉はすごく印象に残っています。
社会人生活は40年以上も続くし、その割に大体いつも目の前の仕事で忙しいです。遠くのゴールに思いを馳せたり、走ってきたコースを振り向きつつ、とにかく前へ前へ進むしかないと思っています。
主婦と生活社を目指している方たちへ
紙の需要は減り、書店も減り、出版不況は構造的にずっと続いています。読者の好みや趣味嗜好は細分化しつづけていて、どんな本なら読者の心に届くのか、たくさんの編集者が日々知恵を絞って暗中模索…! それでも、音楽・動画配信のサブスクの普及や、推し活の一般化などで、「よいコンテンツにはお金を払いたい!」という時代が来ているのを日々感じます。
どうしたら知ってもらえるのか、そしてファンになってもらえるのか。正解のない問いに、一緒に悩んでくれる仲間を探しています!
【ある1日のタイムスケジュール】 | |
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10:00 | 出社。時短勤務のため、定時を前にズラしてもらっています |
12:00 | 情報解禁に合わせ、電子書籍も「アニメ化決定」の文字が入ったバージョンに差し替える |
13:00 | 取引先の電子取次の方々が来社、打ち合わせ |
14:00 | ランチ。テイクアウトにして、社内のリフレッシュスペースでのんびり過ごす |
15:00 | 外注している電子書籍と紙の本を見比べて、違いを発見。修正版を受け取り、入稿 |
17:00 | 保育園のお迎えのためサッと退社。離乳食・お風呂・寝かしつけも頑張るぞ! |