INTERVIEW 役員・所属長インタビュー 主婦と生活社がしていること

作品への理解を深めて、より豊かに楽しむ。

大切なのは「リスペクト」

「PASH!」編集長

猪俣 志保

Inomata Shiho

最近は国内だけでなくグローバルな視点も大切に

『PASH!』は、アニメ、ゲーム等の魅力を紹介する月刊誌で毎月10日に発売しています。主に女性をターゲットとしていますが、ゲームなどは特に男女問わず人気のタイトルを扱うことも増えてきました。編集部の会議では、まずは人気の出そうなアニメやゲームコンテンツについて話し合って絞っていきます。掲載するタイトルが決まったら、声優の方々やプロデューサーや監督、原作の先生など、キャストやスタッフへのインタビューを行い、作品の魅力を多面的に紹介していきます。作品のことを誰よりも理解している方々の言葉は面白いですし、作品への理解が深まり、より豊かに楽しめるようになります。
最近は、アニメ、ゲームのグローバル化が進み、例えば、中国の小説を原作とするラジオドラマやアニメが人気になっているので、海外の作品の情報収集も大事です。『PASH!』では、積極的に紹介するようにしています。
そのほか、『PASH!』用にイラストを発注して描き下ろしていただいたり、その描き下ろしたイラストをグッズ化したりもします。
本誌以外では、『PASH!PLUS』というWEBサイトの制作、声優さんの写真集や描き下ろしイラストをまとめた本を出すことも大きな仕事の一つです。
編集長として、どの作品を表紙にして多くのページを割くか、どのタイミングで掲載するか、グッズ化するのはどの作品が合っているかなどを編集部員と話し合いながら決めています。

少人数で影響力の大きな仕事ができる“編集者”

モノづくりはどれも面白いと思いますが、出版はマスメディアのなかでも、少人数で制作ができて、かつ影響力が大きいところが魅力かなと思っています。取材、撮影、原稿、デザインなど、それぞれのプロのお力を借りながら、すべて編集の手の届く範囲で目を通して進めることができます。一人で企画から立ち上げ、本という形になって世に送り出せることは、大きなやりがいのひとつです。また、SNSやアンケートで読者の方々から熱い感想をいただけることも、より良いものを作る大きなモチベーションになります。
個人的な苦労というと、絵心があまりないので、描き下ろしイラストのお願いの際に、ラフを描くことに毎回苦労しています。イメージしている絵柄がきちんと伝わるか毎回不安になりますが、プロの力で素敵なイラストに仕上げていただけるので、毎回感動しています。

好奇心旺盛な方、求む!

『PASH!』はアニメやゲームを紹介する媒体なので、アニメやゲームが好きな方が知識という面では編集に向いていますが、何よりその作品へのリスペクトがまず大事だと思っています。作品への理解や愛が深ければ、よりよい取材ができますし、世界観を反映させたページ作りができます。作品への愛があふれている方が読者なので、作り手の気持ちは伝わると思っています。なので、もし元々はアニメに詳しくなくても、各作品の良さを理解して楽しめる方が来て下さると嬉しいです。
アニメ・ゲームのほか、VTuberさんや歌い手さん、2.5次元舞台を特集することもありますので、幅広いエンタメ知識がある方や、いろんなジャンルに好奇心がある方もPASH!編集部に向いていると思います。

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